絞り|デジタル一眼レフカメラの基礎用語
絞りとは?

カメラのレンズから入ってくる光の量を調整する機構のことです。
絞りを開ければ、入ってくる光の量が増加するため画像が明るくなり、一方で絞りを絞れば、入ってくる光の量が減少するため画像が暗くなります。

基本的には、
●被写体が暗い場合→絞りを開ける(入ってくる光の量を多くする)
●被写体が明るい場合→絞りを絞る(入ってくる光の量を少なくする)
ということになります。

絞りは「F値」で表される

では絞りを認識するには、何を見ればいいのでしょうか。
絞りを表す数値は「F値」です。
カメラやレンズでは、F値は次のように示されます。

・・・1, 1.4, 2, 2.8, 4, 5.6, 8・・・

このとき、F値の値が小さければ小さいほど、絞りを開けた状態になります。
つまり、F値をF2.8からF2に変更すると、絞りを開けた状態になり、被写体をより明るい状態で撮影することができます。

逆に、F値の値が大きければ大きいほど、絞りを絞った状態になります。
つまり、F値をF2.8からF4に変更すると、絞りを絞った状態になり、被写体をより暗い状態で撮影することができます。

感覚的に、値が大きい方が明るく撮影できるのではないかと思しまい、混乱することもあるので注意してください。

F値を小さくする→絞りを開ける→入ってくる光の量が増える→明るく撮影できる
F値を大きくする→絞りを絞る→入ってくる光の量が減少する→暗く撮影できる

絞りの効果

絞りは、入ってくる光の量を調整する機能のほか、ピントを合わせられる範囲(被写界深度)を調整する機能もあります。

どういうことかというと、絞りを開けると、ピントは狭い範囲にしか合わなくなり、絞りを絞るとピントの合う範囲が広くなります。

絞りを開ける→ピントの合う範囲が狭くなる(被写界深度が浅い)
絞りを絞る→ピントの合う範囲が広くなる(被写界深度が深い)

したがって、被写体の前後にあるものをぼかしたいときは、ピントの合う範囲を狭くする必要があるため、絞りを開けます(F値を小さな値にします)。

逆に被写体だけでなく、背景や前景もピントを合わせたい場合には、ピントの合う範囲を広くする必要があるため、絞りを絞ります(F値を大きな値にします)。

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