被写界深度|デジタル一眼レフカメラの基礎用語
被写界深度とは?

被写界深度とは、ピントを合わせられる範囲のことを示します。 被写体にカメラを近づけて撮影すると、背景ばぼけることがありますよね。 このとき、カメラのピントが合っている範囲を被写界深度というのです。

ピントが合っている範囲が広い場合、つまり、手前から奥の方までピントが 合っている状態の場合、「被写界深度が深い」といいます。

一方、ピントが合っている範囲が狭い場合、つまり被写体以外はぼやけている場合、「被写界深度が浅い」といいます。

なお、デジタルカメラの場合、CCDのサイズが大きいほど、被写界深度は浅くなります。したがってコンパクトデジカメに比べてCCDのサイズが大きいデジタル一眼レフのほうが、被写界深度が浅くなり、背景をきれいにぼかすことができます。

被写界深度の効果は?

被写界深度の度合いにより、写真が与えるイメージが大きく変わってきます。
写真全体をピントが合った状態でシャープに撮りたい場合には被写界深度を深く、被写体だけを引き立たせたい場合には被写界深度を浅くします。

被写界深度を操作するには

被写界深度を浅くするには
絞りを開き(F値を小さくする)、望遠レンズを使用し、被写体に近寄る

被写界深度を深くするには
絞りを絞り(F値を大きくする)、広角レンズを使用し、被写体から遠ざかる

次に示す写真では、前にある紫陽花に焦点が合っており、後ろの紫陽花はぼけています。つまり被写界深度が浅くなっています。これは、絞り優先モードでF値を小さくして(絞りを開けて)撮影することにより、効果的にボケを使用した例です。

F値によるボケ

シャッター速度:1/640 | F値:5.6 | ISO感度:100 | 露出補正:-0.3 | 撮影モード:絞り優先

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